こんにちは!
整理収納アドバイザーのmi-naです。
現在、私は41㎡の賃貸マンションに、夫と二人で暮らしています。
以前は、部屋が片付かないのは、家や収納スペースが狭いせいだと思っていました。
そう思っていた原因の1つに、私が「田舎の一軒家育ち」というのがあります。
実家は収納スペースたっぷり
- 各部屋にクローゼットや押入れ
- 階段下収納
- 屋根裏収納
- 納戸
- 床下収納
今思うと、とても収納の多い家でした
しかし今は、むしろ狭い家に住む多くのメリットを感じています。
狭い家に住むメリット
- 掃除がラク
- 光熱費が安い(冷暖房の効きも早い)
- 家賃が安い
- 家族が同じ空間にいる時間が増える
- 物を厳選して持つようになる、物をため込まなくなる
収納たっぷりの広い家が悪いわけではありませんが、「片付かないから」という理由で、広い家への住み替えを検討したり、片付けをあきらめてしまうのはもったいないです。
なぜなら広い家、収納の多い家へ引っ越しても、片付けの悩みは解決しないからです。
今回の記事はこんな方にオススメ
- 収納スペースが少ないと悩んでいる方
- 収納たっぷりの家への住み替えを考えている方
- 収納が多い家の注意点を知りたい方
「片付かない」は収納スペースを増やしても解決しない
【片付かない原因】「今の自分に必要なもの」を選べていない
片付け作業では、収納する前に、持ち物の「要・不要の区別」をします。
今の自分にとって要るもの・不要なものを区別して、要るものを収納する作業です。
ポイントは「今の」というところ。
過去でも未来でもなく、基準は「今」です!
この作業がきちんとできていれば、簡単にリバウンドすることもなく、よく使うものを、取り出しやすく収納することができます。
この作業の助けになるのが、ステップ①の理想のイメージです。
>>理想のイメージをするだけ。辛い片付けがワクワクするものに!
片付け後のお部屋を、どんな風にできたらいいかをイメージします。
イメージできたら、現在使用している物や、イメージした理想に必要な物を選ぶだけです!
片付けの9割がこの要・不要を区別する作業です!
この作業さえできてしまえば、後の収納作業は楽勝です。
整理→収納の順がラクなわけ
- 整理して、収納するものが10個
- 整理していない状態で、収納するものが100個
同じクローゼットに収納する場合、①と②のどちらがラクかは一目瞭然!
片付けていると、現在使用している物は、そう多くないことに気づきます。
使用していない物を保管するために、物置部屋を作ったり、高い家賃を払うのはもったいないです。
収納スペースが多すぎることで起こる不都合
「要・不要の区別」をしていると、あることに気づきます。
よく使う物が多くある場所
- 棚や机の上(出しっぱなし)
- よく使う部屋の収納スペース
頻繁に使う物は、出しっぱなしになっているか、ほとんどがよく使う部屋の収納スペースに入っているはずです。
収納スペースたっぷりの家に住んでも、これは同じです
逆に、収納スペースが多すぎる(または家が広く、物置き部屋がある)と、物が置けてしまうので、要・不要の判断を先送りした物をどんどん溜め込んでしまいます。
使っていない物が溜まる場所
- 納戸
- 物置部屋
- 屋根裏収納
納戸や物置部屋は使っていない物ばかり…ということはありませんか?
これらをまとめて片付けようとすると、相当な体力・気力が必要になります。
片付けで要・不要の区別ができるようになると、こういった場所へとりあえず置いておく物が減ってきます。
ものを溜め込まなくなれば、今の生活に必要なものが、使いやすく収納された「循環の良い家」になります!
使っていない物が占拠している収納スペースを整理すれば、出しっぱなしの物も減らせる
使用していない物が占拠している収納スペースを整理すれば、空いたスペースに出しっぱなしにしている物を収納できるかもしれません。
出しっぱなしの物を減らすと、部屋をスッキリ見せることができます。
「部屋が狭く感じる」という悩みも、出しっぱなしの物を見直すことで解決できます。
詳しくはこちらの記事で書いているので、よかったら読んでみてください。
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「部屋が狭く感じる」は片付けで解消!「出しっぱなし」を見直すコツ
こんにちは。 整理収納アドバイザーのmi-naです。 現在、私は41平米の賃貸マンションに夫婦ふたりで住んでいます 国土交通省が定める住生活基本計画における「ふたり家族に向く部屋の広さの目安」の最低の ...
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きちんと整理してから収納すれば、大抵の物は収まる
そもそも自分の家は、本当に狭いのか?
国土交通省の住生活基本計画における居住面積水準というものがあります。
これには、世帯人数別の「最低居住面積水準」と「誘導居住面積水準」が示されています。
最低居住面積水準は、世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準である。
誘導居住面積水準は、世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準であり、都市の郊外及び都市部以外の一般地域における戸建住宅居住を想定した一般型誘導居住面積水準と、都市の中心及びその周辺における共同住宅居住を想定した都市居住型誘導住居面積水準からなる。
住生活基本計画(全国計画)平成23年3月15日
【参考】2人世帯の面水準
最低居住面積水準 | 30㎡ |
誘導居住面積水準(都市型) | 55㎡ |
誘導居住面積水準(一般型) | 75㎡ |
現在の私の家は、賃貸マンションで41㎡です。
誘導居住面積水準(都市型)は55㎡なので、それよりは狭いですが、最低居住面積水準の30㎡よりは広い家になります。
過去の私のように「うちは狭い!」と決めつける前に、こういった水準から、客観的に見てみるのもオススメです
片付け後に不要になる、大量の収納グッズ
お片付けサポートでお邪魔させていただくと、片付け後に多くの収納グッズの出番がなくなります。
片付け後に手放すもの
- 整理して出た不用品
- 収納グッズ
片付けると、収納グッズを使って収納する物がなくなるのです。
仕切りなどは新たに追加することもありますが、収納ケース類は余ることがほとんどです。
どんな収納テクニックを駆使しても、整理が中途半端だとリバウンドする
テレビや雑誌で紹介されている便利な収納グッズを使っても、その中に不要な物が入っていると、必ずリバウンドします。
日々の生活でこんなことはありませんか?
- 赤い靴下がほしい
- 引き出し内の不要なものをかき分け、赤い靴下を探す
- 引き出し内はぐちゃぐちゃに
不要な物があると、それをかき分けて「探す」ことになります。
物を探すデメリット
- 時間のロス
- 出し入れしているうちに、収納スペース内が散らかる
さらに「取り出しにくい」と感じると、収納スペースに戻さない(出しっぱなし)になります
整理収納アドバイザーは、収納テクニックを駆使して物を詰め込む人ではない
「整理収納アドバイザーです」と言うと「収納の達人」みたいに思われることが多いです。
しかし私は違うと思っています。
先程「片付けの9割は整理のステップ」とお伝えしました
整理収納アドバイザーは、依頼者の「理想の暮らしを実現するために必要な物を選ぶ作業(整理)」をお手伝いする仕事だと思っています。
もちろん「こんな置き方をすれば取り出しやすい」「こんな便利なグッズがある」など、収納のテクニックもお伝えしますが、アドバイザーだからと言って、収納スペースを増やせるわけではありません。
今の生活に必要な物を選ぶ力を身につける方が、収納テクニックを磨くより簡単で、メリットも大きいです。
必要な物だけで暮らすメリット
- お気に入りの物に囲まれて生活できる
- 時代・自分の好みなど、さまざまな変化にすぐ対応できる
引き出しを開けて、お気に入りの服ばかりならワクワクしますし、身支度もすぐにできます。
また、「今」に基準をおいていれば、使ってみたい物をすぐに試すこともできます。
【例】気になる新商品が出た!
「CMで見た新しい柔軟剤を使ってみたい!!」
家にたくさんストックがある状態だと…
- ストックを使い切ってから買う→ほしい時に試すことができない
- ストックがある状態で、新しい柔軟剤を購入→もし購入した柔軟剤の方が良かったら…手持ちのストックはどうする??
今あるものを惰性で使ったり、使い切らない状態は、物にとって、もったいない状態です
その時は良くて買った物も、時が経てば自分の好みも変わります。
「今」に基準をおいて物を整理することで、未来の自分も幸せになります!
まとめ:収納スペースが足りない場合は、「今」を基準に収納する物を選べているか確認!
- 収納場所が足りないと感じたら、整理→収納の順で片付けができているか再確認。(むやみに収納スペースを増やすと、さらに物がたまる原因になります!)
- 物を整理する時の基準は、過去でも未来でもなく「今」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、ごきげんな1日を~♪