こんにちは。
整理収納アドバイザーのmi-naです。
先日、実家のダイニング収納を片付ける母を見ていて、あることに気づきます。
母がやっていた片付け
- 収納棚に入っている物を全部出す
- グループ分け(文房具、薬など)
- グループごとに収納ボックスに入れる
- 棚に戻す
この手順だと、整理収納で1番と言っていいほど大事なプロセスが抜けているのです!
今回はこの大事なプロセスを知りたい方と、以下のような方へオススメの記事になっています。
- 収納スペースが足りないと感じている方
- 片付けても、すぐに元の状態に戻ってしまう方
今回の記事でわかること
- 片付けで1番大事なプロセス(←これさえ押さえればリバウンドしません!)
- 収納スペースにしまうべき物の見つけ方
- 買い物での失敗が減ったり、物が増えにくくなる効果もある、手放す前のひと工夫
片付けの手順についてはこちらで詳しく解説しています。
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【片付け苦手さん必見】順番にやれば失敗しない 片付け全6ステップ公開!
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よかったら合わせて読んでみてください。
一番大事なプロセス(要・不要の区別)が抜けた片付けで起こる、2つの不都合
不都合1:「使っている物」と「使っていない物」がごちゃ混ぜ⇒よく使う物が取り出しにくい
母の片付けで抜けていた一番大事なプロセスとは、要るものと不要なものを分けることです。
問題点
- 使っている物(=要るもの)
- 使っていない物(=おそらく不要なもの)
この2つが混ざったまま収納スペースにあるため、使っていない物が邪魔をして、よく使う物が取り出しにくい状態に。
片付けているつもりが、「使ってない物を苦労して収納しようとしていた」ということは、実はよくあることです。
思い出の品などは別にして、よく使う収納スペースには使っている物を、取り出しやすく収納していきます
不都合2:収納スペースが足りなくなる
使っていない物が収納スペースを占拠しているせいで、収納スペースが足りなくなる恐れもあります。
収納スペースを増やそうと、本当は買わずに済むはずだった収納用品を購入し、部屋が狭くなっている方もいらっしゃいます
1番大切な「要・不要の区別」ができなかった理由と解決法
もちろん母も明らかに不要なものは取り除いていました。
なので要・不要の区別が全くできていなかったわけではありません。
では、なぜ使わない物が収納スペースに戻ってしまったのか?
今回はその理由と、それを防ぐ方法をご紹介します。
【理由】要・不要の判断はとても難しい。基準がないとムリ!
「私の家、不要なものばかりなんです!」という方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。
「要るもの」「要らないもの」で分けようとすると、ほとんどが「要るもの」に分類されてしまいます
よく使う収納スペースに収める物は「使っている物」にしたいので、「使っている物」を簡単に判別するための基準を作ってあげます。
【解決法】「1年以内に使ったかどうか」という基準で分けてみる
分ける基準は「1年以内に使ったか使っていないか」
ポイントは「1年以内」というところ。期限を決めることです!
こうすると、分ける作業がとても簡単になります。
片付けの1番最初、棚から全ての物を出す時に、まずこの基準で分けながら出していきます。
文房具、薬などのグループに分けるのはこれよりも後です。まずは1年以内に使ったかどうかだけで分類してください。
要・不要で分けようとすると迷ってしまい、片付けが進みませんが、これならあっと言う間に分けることができます。
分けたら「1年以上使っていない物」に注目
2つに分けたら、「1年以上使っていない物」の方に注目します。
1年以内に使っている物は、文房具、薬など使いやすように分類して収納スペースに戻せばOKです。
注目すべきは「1年以上使っていない」に分類したものです!
ポイント
1年以上、出番がなかった物なので、恐らく今後も出番はないと思われます。
しかし手放すとなると躊躇してしまう方に、ぜひやっていただきたいのが、1年以上使っていない理由を考える作業です。
「1年以上使っていない理由」を考える3つのメリット
少し時間はかかりますが、ここに時間をかける価値は十分あります!
メリット1:使っていない理由を考えると「今後も使わない」ことが明確に!手放しやすくなる
使っていない物には、何かしらの理由があるはずです。
【例】使っていない理由
- 新しいものを購入し、古いものは使わなくなった
- ネットの評判がよくて買ったみたが、使ってみると自分には合わなかった
- (服、靴など)身につけてみたらイメージと違った
「この服はデザインに飽きたから、もう着たくない」など、理由は簡単にでOKです
理由を考えてみると、「使わないけれど、壊れていないから」ととっていたような物も手放す決心がつきます。
メリット2:自分にとって使い勝手のいい物、自分の好みがわかる
自分が求めている物がわかれば、次の買い物の時に活かせます。
手放すと決めたものと似たようなデザインの服を買って、失敗することもなくなります。
メリット3:買い物に慎重になるので、ものが増えにくくなる
自分の好みがわかるようになると、自分にとって必要な物を選ぶ力がつき、最終的に購入する物の量が減ります。
物が増えにくくなれば、今回のような大掛かりな整理も必要ありません!
1年以上使わなくても困らなかった物⇒基本的には手放してOKなはずだけど…
今後、使いたい物は使いやすく収納し、積極的に使う
もし、持っていること自体を忘れていて、今後は使いたい物があれば、手放さずに残してもOKです。
そういった物は1年以内に使った物と合わせて、使いやすく収納していきます。
収納スペースの奥に眠り、機能していなかった物を、使いやすい状態に蘇らせるイメージで、私は「復活させる」と言っています
ポイント
復活させる物は『いつ使うか』が決まっているものだけ!
「いつか使うもの」は、また他の物に埋もれてしまうので復活させないようにします。
①手放す、②復活のどちらにも当てはまらない「迷うもの」は保留ボックスへ
- 手放す(処分する)もの
- 復活させて使うもの
このどちらにも入らない「迷うもの」というのが、恐らく出てきます。
これらは保留ボックを作り、入れておきます。
保留ボックスを作ることで「要・不要の判断に迷って、片付けが進まない」を解決できます
【3ステップでできる】保留ボックスの作り方
保留ボックスを作る3ステップ
- 箱を用意する(適当な大きさのダンボール箱などでOK。箱は必ず1つ)
- 見直す期限を設定、期限の日付を箱に書いておく(長くても1年後。その時が来たら必ず見直す)
- 目立つ場所に置く(目立つところにあれば、箱から出して利用する機会や、中身を見直す機会も増えます)
便利な保留ボックスですが、家の中が保留ボックスだらけにならないようにルールを作ります!
箱は必ず1つにし、目立つ場所で保管。
中身が必要になったら、箱から出して使えるようにしておきます。
箱には期限を書いておき、期限がきたら全ての物を出し、要・不要の区別をして不要なものは手放します。
【要注意】保留ボックスに入れがちな物ベスト3
私が考える「保留ボックスに入れがちな物ベスト3」をまとめてみました。
以下のような物を保留ボックスに入れる際には、本当に入れるべきか、よく確認してください。
要確認な物ベスト3
- 小さなもの
- 高価だったもの
- 「いつか使う」「まだ使える」もの
3位の「いつか使う」「まだ使える」ものは、「いつか」が明確でない場合、ほとんどが使われないまま、保留ボックスの期限を迎えます。
2位の「高価だったもの」は手放しにくい物の代表です。
先程考えた「1年以上使っていない理由」から、今後も使わないのであれば、使ってもらえる方のところへ届く形で手放せると、手放す側も物も幸せです。
物の手放し方については、こちらの記事でも詳しく書いています。
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【もったいない…と物が捨てられない人へ】物を手放して得られる〇〇を自分のために使ってほしい
こんにちは。 整理収納アドバイザーのmi-naです。 片付けが苦手という方の多くが、「物を捨てられない」と悩んでいます。 使っていないのに手放せない。 そこにある「もったいない」という心理的な壁を超え ...
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1位の「小さなもの」は箱にたくさん入ってしまうため、つい判断が甘くなりがちです。
小さなもの1つ1つにもしっかり向き合い、本当に保留ボックスに入れるべきか考えます
まとめ:難しい要・不要の区別は、基準を作って判断する!
- 「1年以内に使ったかどうか」の基準で分けてみることで、収納すべき「使っている物」がすぐに見つかります。
- 手放す前に「1年以上使っていない物」に注目しておけば、次回からの買い物にも活かせて、ものが増えにくい効果も!
- 保留ボックスを作ると、片付けがスムーズに進みます。ただし、箱は必ず1つ、見直すタイミングを決めるなどルールを守って、ボックスが増えないようにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では、ごきげんな一日を♪